おいしく育っています!
 マテバシイの実です。御苑内でたくさんみることができるマテバシイは、ブナ科の常緑樹(ドングリの仲間)で、開花から二年がかりで実が熟す、大型のドングリです。堅果(けんか、ドングリの実の部分)をとろ火で煎って食べると、アーモンドのような香ばしい味がして、思わずビールが欲しくなります。
 今年はマテバシイの生り年(なりどし、実がたくさんなる年)のようです。
 マテバシイの実は大きくて「やじろべえ」、「こま」、「ドングリ笛」づくりの工作にも適しているので、子どもたちと取り合いになりそうです。それに、マテバシイの実はおいしいので、落ちたらすぐに拾わないと、虫に堅果を先取りされてしまいます。

マテバシイ
マテバシイ
マテバシイ
マテバシイ
 
マテバシイ
マテバシイ、小さい実は秕(しいな、実らないまましなびた実)
マテバシイ
マテバシイ、右に伸びる細い枝に来年の実がついている


スズメバチにご用心!
 夜にはカブトムシやクワガタムシがたくさん集まるシラカシの古木に、昼間はスズメバチが樹液を吸いにやってきます。うっかりスズメバチに刺されると、大人でも命を落とすことがあるので要注意です。

スズメバチ
シラカシの樹液を吸うスズメバチ
過去にスズメバチに刺された経験があると、身体がハチ毒に過剰反応し、アレルギー性のショックで致命傷になる可能性があります。大人でも三人に一人は命を落とすそうです。スズメバチの姿や巣をみたら、絶対に近づかないことと、スズメバチが近づいてきたら、払いのけたりしないで、絶対に動かないことです。スズメバチは横の動きに敏感なので、そっと後ずさりしながら遠ざかるようにしましょう。


気象観測実験中!
 新宿御苑の随所で、変な仕掛がめにつきます。新宿御苑の気温や風速など、気象データを集積しているのだそうです。以前にご紹介したヒートアイランド現象の緩和や樹木の緑の空気浄化作用など、どのような結果が示されるのか、今から楽しみです。

気象観測装置
芝生広場の気象観測装置
気象観測装置
ヒマラヤシーダにくくりつけられた気象観測装置
 
気象観測装置
植え込みのなかの気象観測装置
気象観測装置
気象観測装置のセンサー(ただの針金にしかみえませんが・・・)


カエデの翼果
 秋には美しい紅葉を楽しませてくれるカエデ、そのカエデの実、翼果についてのお話です。
 写真の翼果はイロハモミジのものです。左右の翼が、ほぼ一直線状になっています。カエデのなかには、これら左右の翼がもっと閉じた、鈍角の∧の字型や鋭角の∧の字型、完全に閉じてしまった∩の字型のものなど、いろいろあります。
 こんど新宿御苑を訪れたときに、カエデの翼果の角度など、調べてみてはいかがでしょうか。

カエデ
カエデの翼果
この翼果が熟すと、風に乗って羽根のようにくるくると回転しながら、遠くまで飛んでいきます。どのような姿で飛んでいくのか、飛ぶ姿を想像できるでしょうか。こうだ!と思う姿を描いていただけますか。


カジノキ
 カジノキの美しい樹肌をご紹介します。
 新宿御苑の母と子の森には、たくさんのカジノキがあります。カジノキは、雌雄異株(雌と雄が別の木)です。手ごろな樹齢のカジノキの樹肌は、美しい横縞模様をしています。

カジノキ
カジノキの葉
カジノキ
カジノキの実
 
カジノキ
カジノキの樹肌
古木や若木は、樹肌がはっきりしません。写真のカジノキは、カジノキの樹肌の特徴をよく現わしています。


カワウ
 日本庭園の池で、カワウをみつけました。「黒い鳥公害」などといわれ、カラスと一緒に悪者にされています。こうしてカワウをみていると、仕草もどことなく愛嬌があって、害鳥というイメージは浮かびあがってきません。
 カワウは、獲物をとるために水中に深く潜らなければならないので、ほかの鳥たちと違い、羽毛に脂分がついていません。しばらく水中で食事をしていると、体中がびしょびしょになってしまいます。そのままいつまでも水中にいると、いずれは溺れて死んでしまいます。ですから、ときどき木のうえなどに上がり、こうして両翼を広げ、羽毛を乾かす必要があるのです。

カワウ
両翼を閉じたカワウ
カワウ
両翼を開いたカワウ


ニシキソウ
 トウダイグサ科、ニシキソウの仲間です。小さなニシキソウというネーミングで、コニシキソウがあります。両者を比較してみます。

コニシキソウ
コニシキソウ
ニシキソウ
ニシキソウ
 
コニシキソウとニシキソウ
ニシキソウ(左)とコニシキソウ(右)
相撲界では小錦の方が大錦よりもずっと巨漢ですが、草の世界では、名前のとおりです。


セミの抜け殻
 いよいよアブラゼミやミンミンゼミのシーズンがやってきました。周りの木々からはセミの大合唱が聞こえ、あちこちでセミの抜け殻をみつけることができます。
 セミは夕方から夜にかけて地中からはいだし、近くの木などに登り、適当な場所をみつけてそこで羽化します。ところが、セミの幼虫が地中から顔をだすかださないかのうちに、まちかまえていたカラスが啄ばんで、幼虫を食べてしまいます。7年間も地中でずっとこの日をまっていたセミの幼虫の運命は、あっけなく終わってしまいます。日が暮れてからはいだした幼虫が、無事に羽化できているようです。

セミの抜け殻
セミの抜け殻
セミの抜け殻
セミの抜け殻
 
セミの抜け殻
セミの抜け殻
昆虫は、変態をすることで知られています。成長するにつれて、卵→幼虫→蛹(さなぎ)→成虫と、体制が変わります。ところがセミやトンボは不完全変態といわれ、蛹をつくらず、幼虫から直接成虫に羽化します。
 
 ところで、アブラゼミの抜け殻とミンミンゼミの抜け殻はとてもよく似ており、ベテランガイドでもなかなか区別がつけられません。両者を並べて比較してみると、違いがあるのがわかります。
 
セミの抜け殻
セミの抜け殻(正面)(左)ミンミンゼミ(右)アブラゼミ
セミの抜け殻
セミの抜け殻(背面)(左)ミンミンゼミ(右)アブラゼミ
 
 両者の違いは、大きさ、色つやなどもありますが、触角の節、背腹部の縞模様の濃さなどにも違いをみつけることができます。

 さて、特別に、中身が入っている、セミの幼虫をおみせします。これらは、新宿御苑の開苑時間内ではみることができない、貴重なものです。特別に許可をとり、夜間(夜7時ごろ)に御苑内で撮影したものです。
 
ニイニイゼミ
木に登るニイニイゼミの幼虫
アブラゼミ
木に登るアブラゼミの幼虫


童話の主人公、コガネムシの仲間たち
 母と子の森のクサイチゴのやぶで、コガネムシの仲間が楽しそうな演技をしてくれています。ここに並べた写真の順番を変えてみると、いろいろとちがったお話がつくれるのではないでしょうか。

コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
 
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
 
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
 
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コガネムシの仲間


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更新年月日2002年7月27日

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