暑さにも負けず、頑張っています!
 真夏日が続いています。連日例年の平均気温を大幅に上回っているということです。新宿御苑内も強い陽射しと芝生の蒸し返しで、歩いているとたちまち汗びっしょりになってしまいます。それでもガイドボランティアは、水をたっぷり補給しながら、御苑内の生き物などを求めて、調査・研究に励んでいます。たまに木陰に入って涼しい風を感じたとき、しばしほっとした気持ちになります。

ガイドボランティア
カエデの実を調べるガイドボランティア
ガイドボランティア
アガパンサスを調べるガイドボランティア
 
ガイドボランティア
ムクゲを調べるガイドボランティア
ガイドボランティア
ムクゲの花が左巻きか右巻きかを調べるガイドボランティア


今日みつけた花
 真夏の暑い盛りに咲いている花々をご紹介します。
 ゴマノハグサ科に属するサギゴケの仲間が、可憐な花を咲かせています。とても小さな花ですが、刺激を与えると、数秒のうちに閉じるという不思議な性質をもっている花です。
 ハッカは、葉を薬用に使いますし、薄荷油は香料として広く使われています。生の葉の香りは気分をさわやかにし、食欲を増進する作用があります。最近ではハーブ・ティーなどにも愛用されています。
 カンレンボクは、中国原産の樹木です。日本国内ではあまりみかけない、珍しい樹木です。秋には不思議な実がなります。楽しみに待っていてください。
 クサギは、とてもよい香りのする花です。たくさんのチョウが集まってきます。ところが葉っぱをちぎると、とてもいやな臭いがします。だからクサギです。
 オオカッコウアザミは、園芸植物です。紅色の花、紫色の花、白色の花などが、鉢植えで楽しまれています。
 ヤブランは、葉の間に隠れるように咲く薄紫色の花が可憐です。秋になると、美しい黒い実をたくさんみせてくれます。
 オニユリは、真夏の花です。荒々しい、粗大な感じのユリにつけられた、オニユリという名称です。たくさんの零余子(むかご)がつくのが特徴です。

 
サギゴケの仲間
サギゴケの仲間
サギゴケの仲間
サギゴケの仲間
 
ハッカ
ハッカ
カンレンボク
カンレンボク
 
クサギ
クサギ
クサギ
クサギ
 
オオカッコウアザミ
オオカッコウアザミ
ヤブラン
ヤブラン
 
オニユリ
オニユリ
オニユリ
オニユリ


今日みつけた、水辺の花
 母と子の森の水辺で、さわやかな花をみつけました。
 ミズカンナは、湿地からすらっと伸びた茎に、美しい紫色の花をたくさんつけています。
 ミソハギは、湿地では珍しく、紅紫色の小さな花をたくさんつけています。禊(みそぎ)萩(はぎ)という名前は、この花を祭事に使うことから名付けられたものです。

ミズカンナ
ミズカンナ
ミズカンナ
ミズカンナ
 
ミソハギ
ミソハギ
ミソハギは、盂蘭盆(うらぼん)の供花として代表的なもので、精霊花(しょうりょうばな)、盆花(ぼんばな)などとも呼ばれています。旧暦の盆にこの花で禊(みそぎ)をするならわしがあります。


今日みつけた、蔓(つる)性の花
 母と子の森のなかで、蔓性の美しい花をみつけました。
 ヘクソカズラは、美しい花には似合わない、かわいそうな名前がついています。そのわけは、花や葉っぱをもむと、屁のような、いやな臭いがするからです。お客さまは、美しい花に思わず手を触れて、あとで手の臭いをかいで鼻を曲げています。
 ヒルガオは、朝開花し、夕方しぼむ、一日花です。アサガオに似ていて、昼間咲くので、この名前がつけられました。花を天ぷらにして食べることがあるそうです。
 ウマノスズクサは、花の形が特徴的です。サキソフォンのような形をしています。花の緑紫色も目を引きます。果実が馬の首にさげる鈴に似ているので、この名前がつきました。葉や茎、果実は薬用にします。

ヘクソカズラ
ヘクソカズラ
ヘクソカズラ
ヘクソカズラ
 
ヒルガオ
ヒルガオ
ウマノスズクサ
ウマノスズクサ


今日みつけた虫
 御苑内でいろいろな虫をみつけました。それらのいくつかをご紹介します。
 いろいろな種類のコガネムシの仲間が、草むらで食事をしたり、戯れたりしています。
 コスカシバは、ガの仲間です。黄色い帯がとても目立ちます。
 オンブバッタは、秋の虫です。草むらでは、幼虫が飛び跳ねています。秋までに、彼らは立派な成虫に育ちます。茶色のものと緑色のものがいますが、これらは生活環境に適応して、色を変えているからです。
 ヒゲナガカメムシは、エノコログサ(ネコジャラシ)を好んで食べる、カメムシの仲間です。前肢がポパイの腕のように逞しいのが特徴です。
 キタテハは、夏と秋でお色直しをします。写真に写っているのは夏姿(夏型)です。カナムグラなどを好んで集まります。
 コフキゾウムシでしょうか。ゾウムシの仲間は大所帯なので、名前を特定することが困難です。ゾウムシの仲間は穀物害虫として有名で、何処へ行っても嫌われ者です。
 ベッコウハゴロモは、セミなどの仲間です。柑橘(かんきつ)類やクワなどに食害を与える、これも嫌われ者です。

コガネムシの仲間
コガネムシの仲間
コスカシバ
コスカシバ
 
オンブバッタ
オンブバッタ
オンブバッタ
オンブバッタの幼虫
 
ヒゲナガカメムシ
ヒゲナガカメムシ
キタテハ
キタテハ
 
ゾウムシの仲間
ゾウムシの仲間
ベッコウハゴロモ
ベッコウハゴロモ


御苑のクモ類
 この季節新宿御苑では、セミやトンボをはじめとして、今日ご紹介した虫たちなど、たくさんの昆虫類をみることができます。それらを狙う天敵のクモ類も、昆虫が活動する傍らで、じっと獲物が近づくのをまっているようです。

クモ
マミジロハエトリ
クモ
サツマノミダマシ
 
クモ
ワキグロサツマノミダマシ
クモ
ワキグロサツマノミダマシ
 
クモ
イオウイロハシリグモ
クモ
イオウイロハシリグモ
 
クモ
ササグモ
クモ
ササグモ
 
クモ
ハナグモ
クモ
ハナグモ
 
クモ
ジョロウグモ
クモ類には、巣をつくるものと、徘徊性の(巣をつくらない)ものとがいます。巣をつくるものは、円網、棚網、皿網、不規則網など、巣網の形で区別ができます。それに地中性のクモがいます。ここでご紹介する八種類のクモのうち、巣を張るものはサツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシ、ジョロウグモ、ナガコガネグモで、いずれも円網を張ります。一方、マミジロハエトリ、イオウイロハシリグモ、ササグモ、ハナグモは、徘徊性のクモです。下の写真のナガコガネグモは、ジグザグの糸が不規則に集まった「かくれ帯」をつくり、そのなかに身を隠して獲物をまちます。
 
クモ
ナガコガネグモ(背側)
クモ
ナガコガネグモ(腹側)


今日みつけた、とっておきの花
 ナンバンギセルです。別名、オモイグサです。ナンバンギセルは、花の様子がパイプ(外国の喫煙具)に似ていることから名付けられたもので、オモイグサは、花の姿がうなだれており、物思いにふけっているようにみえることによります。おもにススキの根元に生える、寄生植物です。万葉集の時代から人々に知られており、花に風情があるので、茶花としても利用されていたそうです。

ナンバンギセル
ナンバンギセル
ナンバンギセル
ナンバンギセル


前のページへ戻る

更新年月日2002年7月27日

このページに関するお問い合わせは管理者まで。